翻訳料金はどう決まる?日英翻訳の相場・料金表・1文字単価まで完全解説

最終更新日:2026年5月19日
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翻訳を依頼することになったとき、こんな不安ありませんか?
・翻訳費用はいくら掛かるか検討付かない。
・翻訳料金がどのように計算されるのか分からない。
・品質を保ちつつ、コストを低く抑えたい。

この記事には翻訳者がもらっている報酬の相場から単価・品質・総コストの関係まで、失敗を避けるために知っておきたい情報をまとめました。

この記事の内容

翻訳料金の相場はどれくらい?

生まれてこの方翻訳頼んだことありません。いくらするのか?1円?それとも1億?
翻訳を初めて依頼する人のための“費用感”として、翻訳料金の相場(一般的な文章)について説明します。

英語→日本語の相場

お肉は“グラム×単価”で値段が決まるように、翻訳料金はこの「最小単位×単価」で計算されます。英語→日本語の場合、翻訳は“ワード×単価”で割り出されます。ワード数が多い場合は自分で減らせますが、単価は翻訳会社が決めるものです。そこで気になるのは、その“単価はいくらか”です。

英語→日本語のワード単価は20円~40円で推移することが多いです。翻訳の完成度、翻訳者と翻訳会社の取り分などによって変わりますが、大体この範囲で取り引きされることがほとんどです。

日本語→英語の相場

日本語から英語への翻訳の場合、翻訳は“文字×単価”で計算されます。日本語→英語の文字単価の相場は14円~30円で取り引きされることが多いです

英語と比べて単価が若干低めに設定されているのは、文字数がワード数より多くなる傾向があるからです。例えば、同じ内容の文章でも、日本語版が1,000文字あるのに対し、英語版は400ワードで済むことがあります(その差は大体2.5倍です)。この特殊な関係があるため、“言語の組み合わせ”だけでは片づけられない違いがあります。

分野別の相場(一般/専門)

翻訳料金の相場を決めるもう一つの要素は「原稿の内容」です。雑誌やネットニュースにあるような文章なら特殊な能力はいりませんが、判決文や医学論文なら話が違います。読むためにも、理解するためにも、そして別の言語で書くためにも特殊な知識が必要です。

分野というと法律や医学、金融を思い浮かぶ人が多いですが、それだけではありません。料理であっても、その道のプロにしか分からない概念・用語があり、知識がなければ翻訳はもちろん、理解もできません。

一般人の日常会話を超える内容はすべて専門分野であり、その専門分野の単価が翻訳料金に加算されます

翻訳料金の相場が当てにならない理由

「家はいくらですか」という質問に対してどう答えればいいのか。立地、広さ、使うパーツの性能性、オプションの数や作り手など、条件によってゼロの数が2つ・3つ変わるでしょう。1,000万円の家があれば、10億円の家もあるでしょう。2で割って、「家は5億円です」と答えるべきか?

翻訳料金の相場も同じです。原稿の内容、文字数、目的、求められている品質基準、翻訳者などによって全く異なります。そのため、原稿と品質基準を提示することなく、安易に相場を調べる意味がありません。多くの依頼者が失敗するのは、“相場ありき”で翻訳を依頼しているためです

家の値段は求める条件によって、1,000万円でも10億円にもなります。翻訳も同じです。依頼者が必要としている翻訳によって、翻訳料金が大きく変わります。役に立たない相場の翻訳ではなく、あなたが実際に必要としている翻訳の要件で決めるべきです。

翻訳料金が会社ごとに大きく違う理由

依頼する会社によって翻訳料金が大きく異なります。なぜその違いが生まれるのか?

同じ原稿でも料金が違う理由

同じ原稿でも、翻訳会社によって全く違う翻訳が出てきます。やり直しが必要な翻訳を出す会社があれば、顧客の心を掴んで売り上げにつなげる“神業”レベルの翻訳を作る翻訳会社もあります。

同じ原稿でも料金が変わるのは、翻訳会社によって納品される翻訳の完成度が大きく変わるからです

料金の違いは「品質」と「プロセス」の違い

翻訳の完成度に違いが出るのは、それぞれの翻訳会社が独自の品質基準・翻訳プロセスを持っているからです。高い品質基準を持ち、翻訳プロセスがしっかりしている翻訳会社は料金が高いです。反対に、品質基準が低く、翻訳プロセスが確立していない会社は料金が安い傾向があります。

完成度の高い翻訳はプロの翻訳者と最新のCATツールで作られるため、翻訳料金が高くなります。

翻訳料金は翻訳者の腕で変わる

翻訳の完成度を決めるのはオフィスの広さではなければ、スタッフが身に付けている服のブランドでもありません。翻訳の質を決めるのは翻訳者の腕です。

翻訳者は知識と技術力が高ければ高いほど、完成度の高い翻訳を作ります。経験上、腕のある翻訳者の文字単価は20円前後です。12円を下回ると、正規表現(翻訳の必須技術)はおろか、CATツールも満足に操れません。

翻訳料金に翻訳会社の利益も加算されている

翻訳業界はアウトソーシングでできています。つまり、文書を翻訳するのはあなたが依頼した翻訳会社ではなく、その翻訳会社が再委託した翻訳者です。

仕事のほとんどを行うのは翻訳者ですが、翻訳会社も管理やハンドリング料として利益を取ります。翻訳会社と翻訳者の取り分はそれぞれ違いますが、6:4の場合がほとんどです。この場合、腕のある翻訳者の文字単価が20円だったら、翻訳会社の取り分は30円であり、あなたが払う文字単価は50円という計算になります。

6:4という比率はほとんど変わりません。近年の相場である25円の場合、翻訳会社の取り分は15円であり、翻訳者は10円です。

翻訳料金表の見方と注意点

一部の翻訳会社に翻訳の料金表がありますが、いざ翻訳を頼むと違う料金が適用されます。なぜその違いが生まれるのか?

翻訳料金表の意味

翻訳の料金表はその会社が提供する翻訳単価の“イメージ”であり、実際に翻訳を依頼すると単価が変わります。“足元を見て”値段を決めているように感じますが、話が少し違います。

料金表にある単価はその会社が“条件”に基づいて作成されています。翻訳の条件として、次の項目が挙げられます:

  • 原稿の内容(専門分野?それとも一般的な文章?)
  • 原稿の状態(キレイなWordファイル?汚い字で書かれた紙?)
  • 翻訳プロセス(CATツールを使う?上書き翻訳?)
  • 翻訳の質(プロの翻訳者に依頼する?英語できる大学生に頼む?)

例えば、問い合わせを増やす目的で“割安”な料金表が提示されていて、その単価は“18円”としましょう。この場合、18円という単価は「内容が一般的な文章、キレイなWord原稿、ファイルに上書きする形で大学生に翻訳させる」ことを想定した翻訳になります。

そこに、依頼者が「医学に関する文章、キレイなWord原稿、CATツールを使ってプロに翻訳してほしい」という要望を出したとします。原稿がWordファイルという点以外、翻訳会社が元々想定していた条件とは全く違うため、翻訳単価が当然上がります。18円で翻訳できると思い込んでいた依頼者が「足元を見られた!」と感じるのは、翻訳の料金表と実際の依頼の条件に不一致が起きるためです

オプション費用(ネイティブチェック・DTPなど)

料金表の単価とは別に、“翻訳のオプション”が用意されることがあります。代表的なオプションとして、ネイティブチェック、用語チェック、スタイルガイドチェック、翻訳後のレイアウト調整(DTP)などがあります。

オプションの考え方は翻訳会社によって変わります。例えば、A社ではネイティブチェックはオプションでも、B社は「最初からネイティブレベルの文章を出すことが翻訳だ」と考えるため、ネイティブチェックはオプションではありません。この細かい部分から、翻訳に対する各社の考え方が垣間見えます。

「一見安い料金」が高くつくケース

先ほど説明したように、翻訳の料金表には翻訳会社が想定した条件の単価が表示されていますが、問い合わせを増やす目的で意図的に安い単価を記載することがあります。詳細を聞かずに翻訳を依頼してしまうと、期待とかけ離れた翻訳を掴まされる可能性が高いです。納品後のやり直しや“修正地獄”を防ぐためにも、料金表の単価にどんなサービス内容が含まれているかを確認しましょう。

翻訳の1文字単価の目安と考え方

翻訳料金を見積もる上で1文字の料金は大事ですが、翻訳の合計コストは単価だけで判断できません。ここでは文字単価の現実的な捉え方を説明します。

1文字当たりの単価の目安

翻訳料金を決めるのは原稿の量×1文字の単価ですが、この単価によって翻訳の品質が大きく変わることを最初に説明しました。そこで気になるのは、高すぎる単価と低すぎる単価です。

何をもって高すぎるというのかは難しいです。例えば、翻訳の品質だけではなく、情報の漏洩が気になる依頼者であれば、データセキュリティがちゃんとしているサービスを優先するでしょう。そうすると当然、1文字の単価がさらに上がります。付け加える“性能”の数だけ単価が上がるため、上限を決めるのは難しいです。

反対に、下限の見極めは意外と簡単です。高い技術と知識を持っているプロ翻訳者の相場は20円以上ですが、翻訳をアルバイト感覚でやっている定年退職組や主婦層は5円~10円で翻訳していることが多いです。例えば、5円翻訳者の品質で問題なければ、12円の翻訳会社が最低ラインになります(取り分が翻訳会社6で翻訳者が4の場合)。

12円を下回るとMTPEや“1円の翻訳者”が登場してくるため、注意が必要です

目先の単価を意識しすぎると割引を見逃す

翻訳料金を計算する上で1文字の単価は確かに大事です。しかし、原稿の量によって割引が適用され、案件によっては“逆転現象”が起きる場合があります。そのため、文字当たりの単価だけで判断するのは間違いです。

割引を適用するのは文字単価が高めに設定されている翻訳会社です。なぜなら、文字単価が高い会社はCATツールを使っていることが多いです。CATツールには翻訳メモリ機能があり、過去の翻訳を使うことで、その分割引が適用されることがあります。

例えば、内容が少しずつ変わりながら毎年発生する3万字の翻訳があるとしましょう。15円だけどCATツールを使わないA社と、30円だけどCATツールを使うB社の2社で比較した場合、1年目は45万円と90万円の大きな差があります。

2年目では、A社は丸ごと翻訳するため、同じ45万円が発生します。他方で、B社は実際に変わった部分(2,000字)のみの料金が掛かるため、6万円で済みます。

3年目ではA社とB社で累計費用が逆転し、4年目はA社の費用が80万円ほど高く付いたことになります。翻訳が5年目以降続いた場合、その差がさらに広がります。

翻訳料金重視ならトータルコストを見るべき

上記のように、翻訳料金を低く抑えたい場合は単価の低さではなく、長期的な視点で費用を考えた方がいいです。そのため、単価の高い安いではなく、作りたい翻訳に合った翻訳サービスを選ぶことが重要です。

翻訳料金を左右する“見えない要素”

翻訳料金は翻訳会社に支払う費用だけではなく、修正ややり直しなどの費用も含めて考える必要があります。ここでは、依頼者が見えない・気づきにくいコストについて説明します。

用語集の有無で何が変わるか

マニュアル、Webサイトや販促資料などを翻訳する場合、単語を業界用語・社内用語に合わせる必要があります。そのためには、翻訳依頼時に用語集を一緒に出すことが重要です。

用語集を翻訳開始後に渡してしまうと、追加料金が発生することがあります。また、依頼した翻訳会社は用語集のチェック体制を持っていない場合、依頼者自身が用語をチェックする必要があります。この場合、会社の人的、時間的、そして経済的損失が発生します。これも結局は「翻訳のコスト」に数えられますので、細かく検証する必要があります。

スタイルガイドが品質とコストに与える影響

同様の理由で、スタイルガイドも翻訳の開始前に出す必要があります。使うべき表現や表記などの細かいルールを決めるスタイルガイドはその会社の“独自の癖”なので、翻訳会社は通常、従う必要はありません。そのため、依頼時に相談する必要があります。

納品後に社内でスタイルガイドに基づいた修正を行うのは現実的ではありません。依頼者は必要なCATツールを持っていないため、永遠に終わらない“間違い探し”を行うだけです。しかも、どれだけ時間を掛けても、ミスをゼロにすることはほぼ不可能です。そうなったら、その分のコストも翻訳料金に含めて考える必要があります。

CATツール・メモリが翻訳料金に与える影響

CATツールは翻訳の作業効率を高める翻訳支援アプリケーションです。しかし、正しく使えば翻訳料金を抑える効果もあります。

CATツールを使うかどうか、使うならどのツールを使うか、そしてどのように使うかなど、そのすべてが翻訳会社次第です。実務レベルのCATツールを正しく使う翻訳会社があれば、無料のCATツールを“適当に”使う会社もあります。

いいCATツールを正しく使う翻訳会社に仕事を頼めば、先ほど説明した割引効果が得られます。しかし、悪いCATツールを適当に使う会社に頼むと、納品後の修正地獄を覚悟する必要があります(原稿の情報も流出することを忘れずに)。予想外の出費と損失を防ぐためにも、「誰がどのツールをどのように使うか」を依頼前に確認しましょう。

翻訳料金で失敗しないための判断基準

翻訳料金は翻訳単価だけでは決まらないことを見てきましたが、品質を落とすことなく妥当な料金で翻訳するためには、何に気をつければいいのか?“裏側”を知る私たちの意見は次の3点です。

安さだけで選ばないこと

「安物買いの銭失い」は翻訳の世界でも通用する考え方です

安い文字単価になびいて翻訳を依頼すると、結局は役に立たない(売り上げにつながらない、目的を果たさない)翻訳を掴まされたり、納品後に社内の人、時間とお金を使って修正したりするコストが発生します。

また、安い料金の見積もりで受注を集め、あとから追加料金が請求されることも少ないないです。その仕組みと回避方法の詳細はなぜ翻訳の追加料金が発生するのかを参照してください。

翻訳会社に聞くべきこと

品質を維持しながら費用を抑えたい場合は文字単価ではなく、どのように翻訳するか調べてください。聞くべきことはこれです:

  • 誰が翻訳するのか?(プロの翻訳者?安いアウトソーシング?)
  • どんなCATツールを使うのか?(Trados?それ以外?)
  • 翻訳プロセスはどうなっているのか?(技術を使ってチェックするのか?それとも“目と気合”で間違い探しするのか?)

上記は翻訳の品質に直結している重要項目です。曖昧な答え、ふわふわした説明は曖昧で不安定な品質を意味します。翻訳会社の回答をどう判断すべきか分からない場合はご相談ください

依頼前に準備すべきもの

翻訳会社から引き出すべきものを引き出したら、今度はこちらから出すべきものを出しましょう。

翻訳の品質を維持するためには、用語集とスタイルガイドは必要不可欠です。翻訳の見積もり時に両ファイルを原稿と一緒に提出し、求める品質基準を説明しましょう。

用語集・スタイルガイドが必要かどうか分からない場合や判断に迷っているときは、第三者の意見を聞くことも重要です。私たちは原稿や要望から、最適な解決方法をアドバイスします。

この作業内容にこの料金は正しいのか?
その時はご相談ください。
プロの意見であなたの判断が成功につながります。

この記事を書いた人たち:

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Intenciaチーム

日本と海外を遊び尽くし、翻訳とマーケティングに長く携わっている“いい歳している”大人たち。自分たちの手で立ち上げた会社を通じて、多角的な視点と本質を射抜く経営観を日々養っている。

作成日:2026年3月17日
最終更新日:2026年5月19日

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