翻訳料金の相場はいくら?日英・英日翻訳の1文字・1ワード単価と計算方法

最終更新日:2026年10月5日

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翻訳を依頼することになったものの、「大体いくら掛かるのか見当がつかない」という方は多いのではないでしょうか。

翻訳会社に依頼する場合の目安として、日本語から英語への日英翻訳は原文1文字当たり14~40円、英語から日本語への英日翻訳は原文1ワード当たり20~50円程度です。

ただし、これは翻訳作業に対する発注価格の目安です。文字起こしなどの特殊作業やDTP、短納期への対応が必要になると、実際の見積もりは変わります。

この記事では、日英・英日翻訳の料金相場と計算方法を紹介します。そのうえで、料金表と実際の見積もりが違う理由や、安い単価がかえって高くつく仕組みまで解説します。

翻訳料金の相場|日英・英日の文字・ワード単価

  • 日本語→英語:原文1文字当たり14~40円程度
  • 英語→日本語:原文1ワード当たり20~50円程度
  • 基本計算:原文の文字数・ワード数×単価
  • 専門性、短納期、DTPなどの作業が加わると料金も変わる
  • 正確な料金を知るには、原稿と依頼条件を提示して見積もりを取る

日本語から英語への翻訳は1文字いくら?

日本語から英語への日英翻訳は、原文の日本語1文字当たり14~40円程度が一つの目安です。

例えば、原文が1,000文字で単価が20円なら、翻訳料金は2万円です。単価が30円なら3万円になります。

ここで数えるのは、完成した英文のワード数ではなく、翻訳する前の日本語原稿の文字数です。原文を基準にすれば、翻訳を始める前におおよその費用を計算できます。

英語から日本語への翻訳は1ワードいくら?

英語から日本語への英日翻訳は、原文の英語1ワード当たり20~50円程度が目安です。

原文が1,000ワードで単価が28円なら、翻訳料金は2万8,000円です。単価が35円なら3万5,000円になります。

英語では、アルファベットの文字数ではなく、スペースで区切られたワード数を使います。日本語の訳文が何文字になったかではなく、英語原稿が何ワードあるかを確認してください。

日英翻訳と英日翻訳では計算単位が違うため、「日英は20円、英日は28円だから英日の方が高い」と単純には比較できません。

翻訳料金の計算方法と総額例

翻訳料金の基本的な計算式は次のとおりです。

原文の「文字数」または「ワード数」×「翻訳単価」+「追加作業費」= 翻訳料金

まずは原文量と単価だけで、翻訳部分の概算を出してみましょう。

日英翻訳の文字数別料金

日本語から英語へ翻訳する場合の概算は次のようになります。

日本語原稿の文字数 1文字20円 1文字30円 1文字40円
1,000文字 20,000円 30,000円 40,000円
3,000文字 60,000円 90,000円 120,000円
5,000文字 100,000円 150,000円 200,000円
10,000文字 200,000円 300,000円 400,000円

英日翻訳のワード数別料金

英語から日本語へ翻訳する場合は、次のように計算します。

英語原稿のワード数 1ワード25円 1ワード35円 1ワード45円
1,000ワード 25,000円 35,000円 45,000円
3,000ワード 75,000円 105,000円 135,000円
5,000ワード 125,000円 175,000円 225,000円
10,000ワード 250,000円 350,000円 450,000円

上記は翻訳対象部分を単純計算した金額です。翻訳会社によっては最低料金が適用されるため、上記の計算より高くなる場合があります。また、翻訳後のチェックを別料金として請求する翻訳会社もあるため、注意が必要です。

A4用紙1枚だけでは料金を計算できない

「A4で5ページあります。翻訳はいくらですか」と聞かれることがありますが、ページ数だけでは正確な料金を計算できません。

同じA4用紙1枚でも、文字がびっしり書かれた契約書と、写真が中心のパンフレットでは文字数が全く違うからです。

Word原稿であれば、文字カウント機能で日本語の文字数や英語のワード数の目安を確認できます。Excel、PowerPoint、PDFやIllustratorのファイルでは、表、テキストボックスや画像内の文字が正しく数えられないことがあるため、見積もり時に原稿そのものを提出した方が確実です。

Intenciaでは翻訳専用のCATツールを使って文字数をカウントしますので、正確な文字数・ワード数が分かります。

同じ原稿でも翻訳料金が変わる理由

相場と計算式が分かれば、おおよその予算は立てられます。

しかし、実際に複数の翻訳会社から見積もりを取ると、同じ原稿を出したにもかかわらず、金額に大きな差が出ることがあります。

その理由は、翻訳料金が単なる「文字を別の言語に置き換える作業料」ではないからです。

内容の専門性と翻訳の目的

日常的なメールと医学論文では、翻訳者に必要な知識が違います。

法律、医療、金融や技術文書だけが専門分野というわけではありません。料理、化粧品、アパレルなどにも、その業界で働いていなければ分からない言葉の意味、用語や表現があります。

また、同じ原稿でも、社内で内容を確認するための翻訳と、顧客に読ませるWebサイトや販促資料の翻訳では、求められる完成度が違います。

後者では、原文の意味を正しく伝えるだけでなく、読者に合わせた表現、ブランドイメージや訴求力まで考える必要があります。必要な成果が違えば、作業内容と料金も変わります。

翻訳プロセスとチェック体制

翻訳者が訳して終わる会社もあれば、別の担当者によるレビュー、用語チェック、数値チェックやレイアウト確認まで行う会社もあります。

当然、工程が増えれば料金も上がります。しかし、その工程は余計なものとは限りません。

製品名がページごとに違う、数字が原文と一致しない、見出しと本文で表記が揺れている。こうした問題は、翻訳者が文章を読み直すだけでは見逃すことがあります。

どの工程が必要かは、原稿の用途と許容できるリスクによって決まります。詳しくは、翻訳の品質を決める翻訳プロセスで解説しています。

納期と原稿の状態

短い納期で大量の原稿を翻訳する場合、複数の翻訳者を手配したり、通常より多くの管理・確認作業を行ったりする必要があります。そのため、特急料金が加算されることがあります。

原稿の状態も料金に影響します。

編集できるWordファイルと、文字を選択できないスキャンPDFでは、翻訳を始めるまでの作業量が違います。画像から文字を起こす作業、ファイルを作り直す作業や、複雑な表を再現する作業が必要になれば、その分の費用が発生します。

DTP・ネイティブチェックなどの追加作業

翻訳会社の料金表に掲載されている単価は、翻訳作業だけの金額である場合があります。

実際の案件では、ネイティブチェック、用語・スタイルチェック、DTP、字幕作成や特急対応などが追加されることがあります。

ただし、どこまでを基本料金に含めるかは会社によって違います。A社ではネイティブチェックが有料オプションでも、B社では翻訳に必要なすべてのチェックが料金に含まれていることがあります。

追加料金が発生する代表的な条件は、なぜ翻訳の追加料金が発生するのかで整理しています。

英語ネイティブによる確認が本当に必要か判断したい場合は、翻訳のネイティブチェック料金と相場も参照してください。

マニュアルやパンフレットのレイアウトまで依頼する場合は、DTP(レイアウト調整)が取扱説明書の納期と費用を膨張させる仕組みも関係します。

翻訳料金表と実際の見積もりが違う理由

翻訳会社のWebサイトで「1文字18円」と書かれているのに、見積もりでは25円になっていたら、「料金表と違う」と感じるでしょう。

しかし、料金表の数字は、一定の条件を前提にした参考価格であることがほとんどです。

例えば、料金表の18円が「一般的な内容、編集可能なWord原稿、通常納期、翻訳のみ」という条件だったとします。

依頼する原稿が専門的な技術資料で、短納期、レビューとDTPも必要であれば、同じ18円では対応できません。料金表と見積もりの差は、依頼者の足元を見た結果ではなく、料金表の前提と実際の依頼条件が違うために生まれることがあります。

治療費は患者を診てから分かるように、翻訳も原稿に「必要な作業」を確認してから、「その作業に必要な費用」が分かります。

料金表を見るときに確認すべきこと

単価を見るだけでなく、その金額に何が含まれているかを確認してください。

確認項目 見るべき内容
翻訳 誰が、どの分野の原稿を翻訳するか
レビュー 別の担当者による確認が含まれるか
用語・数値確認 用語集への適合や数値チェックを行うか
DTP レイアウト調整が含まれるか
修正対応 納品後に何回・どこまで対応するか
納期 特急料金が加算されているか
データセキュリティ 他の業者への再委託や外部クラウドの利用があるか

二つの見積もりが同じ30万円でも、翻訳だけの30万円と、レビュー・DTPまで含む30万円では意味が違います。

反対に、A社が20万円、B社が30万円でも、A社の見積もりに必要な作業が含まれていなければ、納品後の追加作業によって最終金額が逆転する可能性があります。

複数の見積もりを比較するときは、単価ではなく、同じ条件と作業範囲で比べることが重要です。

安い翻訳単価が総コストを下げるとは限らない

翻訳料金を低く抑えたいと考えること自体は間違いではありません。

問題は、単価を下げることと、会社が負担する総コストを下げることが同じではない点です。

工程を省けば、料金はいくらでも下げられる

翻訳会社が受け取る料金には、翻訳作業だけでなく、レビュー、案件管理、ツール、情報管理や事業運営の費用も含まれています。

相場より大幅に低い料金を提示するためには、何らかの方法で作業や費用を減らす必要があります。

外国語がよく分からない人に翻訳してもらう、レビューを行わない、用語チェックを省く、海外のブローカーに再委託する。どこを削るかは会社によって違います。

安いことが悪いわけではありません。車を約束しながら自転車を納品することが問題です。

修正・やり直しも翻訳コストに含まれる

翻訳会社に支払った金額だけを見れば、安い会社の方が得に見えます。

しかし、納品後に社内担当者が1か月も掛けて用語を直したり、レイアウトの修正指示を何度も出したり、別の会社に再翻訳を依頼したりすれば、その時間と費用も「安い翻訳」によって発生したコストです。

公開や販売開始が遅れれば、機会損失まで発生します。

低い単価で発注できても、使える状態にするまでの総コストが高くついたら、翻訳を安く依頼できたとはいえません。

納品後の修正が増える構造については、なぜ翻訳会社に依頼してもやり直しになるのかで詳しく説明しています。

CATツールと翻訳メモリで長期費用が変わる

毎年更新するマニュアルやWebサイトでは、1回目だけでなく、2回目以降の費用も考える必要があります。

CATツールで翻訳メモリを作っておけば、過去と同じ文章や、少しだけ変更された文章を検出できます。翻訳会社によっては一致率に応じた割引が適用されるため、費用を更新対象部分のみに限定できます。

一方、翻訳メモリを使わない会社では、前年と同じ文章も新規翻訳として数えられることがあります。

その場合、初年度は単価の低い会社が安くても、更新を重ねるうちに総額が逆転する可能性があります。

翻訳メモリの一致部分が必ず無料になるわけではありません。割引率、確認費用や翻訳メモリの管理方法は会社によって違うため、見積もり時に確認してください。

長期的な費用と品質の関係は、翻訳メモリの運用で品質を上げて、コストと納期を最適化で解説しています。

妥当な翻訳料金を判断するための確認項目

翻訳の相場は、予算を考えるための出発点として役立ちます。

しかし、相場の範囲に入っているだけで、その見積もりが自社に適しているとは限りません。

必要のない工程に費用を掛ける必要はありませんが、必要な工程まで削れば、品質低下ややり直しによって総コストが増えます。

見積もりを依頼する前に、「自社が何を必要としているのか」を整理しましょう。

見積もり前に準備するもの

  • 翻訳する原稿
  • 翻訳の目的
  • 想定する読者
  • 希望納期
  • 納品してほしいファイル形式
  • 用語集
  • スタイルガイド
  • 過去の翻訳や参考資料
  • 情報管理・再委託に関する条件

用語集やスタイルガイドがない場合でも、何も言わずに依頼するのではなく、作成や運用が必要か翻訳会社に相談してください。場合によっては、用語集・スタイルガイドの作成に応じもらえます。

発注後に新しい条件が加わると、納期の延長や追加料金の原因になります。

翻訳会社に確認すること

見積もりの金額だけでなく、次の内容も確認してください。

  • 誰が翻訳するのか
  • 原稿の分野に対応できるのか
  • 再委託するのか
  • どのようなレビューと品質チェックを行うのか
  • どのCATツールを使うのか
  • 納品後の修正は料金に含まれるのか
  • 翻訳メモリは自社専用で、次回以降どのように使うのか
  • 原稿と翻訳データをどこで、どのように管理するのか

曖昧な質問には、曖昧な答えしか返ってきません。

「高品質ですか」と聞くのではなく、「誰が、どの工程で、何を確認しますか」と質問することで、料金の根拠が見えやすくなります。

具体的な確認方法は、翻訳の品質に失敗しないためのチェックポイントにまとめています。

翻訳料金の相場は、最安値を探しても意味がない

日英翻訳は原文1文字当たり14~40円、英日翻訳は原文1ワード当たり20~50円程度が、翻訳会社へ依頼する際の一つの目安です。

この数字を使えば、文字数やワード数から、翻訳部分のおおよその費用を計算できます。

ただし、翻訳料金を決めるのは文字数と単価だけではありません。

翻訳の目的、必要な品質、レビュー、納期、DTP、情報管理や翻訳メモリの運用まで含めて、初めて自社に必要な翻訳の料金が決まります。

相場は、最も安い会社を探すための数字ではありません。

見積もりが高すぎるのか、安すぎるのか。必要な作業が含まれているのか。裏があるのか。自社が必要としている基準に対して妥当かどうかを判断するための物差しです。

初めて翻訳を依頼する方は、翻訳依頼ガイドも併せてご覧ください。

作業内容と料金の妥当性が分からなかったら

自社の翻訳に必要な工程と、省いても構わない工程はどこなのか?

判断に迷ったときは、原稿と用途をお聞かせください。Intenciaは、単価だけでは見えない作業内容と総コストを整理し、その翻訳が使命を果たすための最適な方法をご提案します。

この記事を書いた人たち:

Intenciaチーム

日本と海外を遊び尽くし、翻訳とマーケティングに長く携わっている“いい歳している”大人たち。自分たちの手で立ち上げた会社を通じて、多角的な視点と本質を射抜く経営観を日々養っている。

公開日:2026年3月17日
更新日:2026年10月5日
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